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REPORT

イベントレポート:デジクラトークナイトVol.1「みんなで学ぼう!日本のインターネット炎上事例研究会」

開催日時:2021年10月20日(水) 19:00〜20:30

炎上件数が再び増加傾向に

桑江:デジタル・クライシス総合研究所が分析した2020年1月から2021年8月までの炎上件数の推移を見ると、最も多かったのは新型コロナウイルスの感染拡大による最初の緊急事態宣言が発令された2020年4月の246件でした。

その後、いったん落ち着きましたが、2021年に入ると東京五輪・パラリンピックの問題などもあり、3月には224件まで増えました。5月は減ったものの、6、7、8月は再び増加し、2021年の炎上件数は前年を上回っています。1日当たりに換算すると5.1件ですね。

徳力:グラフだけを見るとずっと炎上が多い状況が続いているように感じますが、2年前、3年前はもっと少なかったのでしょうか。

桑江:2019年と比較すると、2020年は15%ほど増えました。年間200件くらいの増加で、2021年はさらに多くなっているということですね。

ヨッピー:確かに増えているでしょうね。コロナ禍の前後を比較すると、インターネット上の論調が結構変わっていると思います。ネガティブな投稿が、すごく増えている気がするのですが。

徳力:明らかにそうですね。いわゆる炎上ネタをめぐるメディアの記事化率も3、4年ほど前から激増していると思います。
Twitterの初期の頃の炎上事例は数えるほどしかなかったイメージですが、今は「炎上した」と言われる条件のハードルが下がりました。そうしたネタをメディアが取り上げる確率も上がっていますが、肌感覚でも間違いなく増えていると思えるのは事実ですよね。

ヨッピー:メディアが良くないですよね。記事のタイトルにも、すぐに「炎上」を入れますから。