レポートCases / Reports

DIGITAL CRISIS RESEARCH INSTITUTE

デジクラトークナイト

デジクラトークナイトVol.3『それでもやっぱりSNSが好き!』

開催日時:2021年12月15日(水) 19:00〜20:30

パネリスト

桑江 令(くわえ りょう)

シエンプレ株式会社 主任コンサルタント 兼 シエンプレ デジタル・クライシス総合研究所 主席研究員。 デジタルクライシス対策の専門家として、NHKのテレビ番組に出演したり、出版社でのコラム、日経新聞やプレジデントへのコメント寄稿も担当。一般社団法人テレコムサービス協会 サービス倫理委員も務める。

岩下 和了(いわした かずのり)氏

岩下食品株式会社 代表取締役社長。1966年、栃木県生まれ。慶應義塾高校、慶應義塾大学経済学部、住友銀行(現・三井住友銀行)を経て、26歳のときに家業の岩下食品株式会社に入社。04年に実父・邦夫氏の跡を継いで代表取締役社長に就任した。15年には、亡くなった邦夫氏の私設美術館だった建物を改装して、地元の栃木市に『岩下の新生姜ミュージアム』をオープン。数々のイベントを自ら仕掛け、来館者数69万人超の人気施設へと育てあげた。ジャズをはじめ、様々なジャンルの音楽への造詣も深い。

松山 真衣(まつやま まい)氏

株式会社EmpaC 代表取締役。大手アパレルメーカーに入社し、マーケティング部にてEC運営、SNS運用を担当。入社1年目にし、ブランドアカウントのInstagramをフォロワー20万人まで成長させ、エンゲージメントの高い運用の重要さに気付く。ファンマーケティングに特化した、SNS運用代行会社に転職。SNS運用の経験を基に、ファンファーストの運用を強みとし、様々な企業のSNSを活用したファン創りを担当。2021年、株式会社EmpaCを設立し、【「共感」を伝播し、コミュニティーを活性化させ「共創」へ】をビジョンに、SNSマーケティング、Shopifyを活用したECサイト制作、ブランディング等を一貫して支援。支援するサブウェイ公式SNSでは、「話せる公式」をコンセプトに累計80万人のアカウントを運用。

吉田 啓介(よしだ けいすけ)氏

カラビナハート株式会社。2020年5月よりカラビナハート株式会社に入社。 ロッテ社など10社ほどの企業SNSアカウントのコンサル・運用支援を行っている。公式アカウントのフォロワー増や投稿のノウハウだけではなく、目的に合わせた目標設計やビジネス貢献の可視化、再現性ある仕組み作り、SNS担当者のトレーニングが得意領域。 2020年4月までは株式会社すかいらーくHDのマーケティング本部にてコンテンツコミュニケーションチームのリーダー。7つの公式Twitterアカウントを立ち上げて合計210万フォロワーに。広告宣伝のほかアプリ、メルマガ、公式サイト、ファン施策、ポイントプログラムなどを担当した。店舗勤務含めて15年間在籍。

ユーザーとのコミュニケーションが最大の魅力

桑江:企業のSNSアカウント運用を支援される中では、お客様とのコミュニケーションの活発化を提案されると思います。それに対し、企業側が懸念していることはありますか。

松山:クライアントからは「お客様にいきなり話しかけたら驚かれるのではないか」「そもそもどう話しかけていいか分からない」という相談も受けますが、SNSは人とのコミュニケーションに過ぎません。
実店舗のレジで「ありがとうございました」と声を掛けられて会話が生まれるのと一緒で、Twitterでもそういう会話があるべきだと思いますし、私たちはそれを言い続けるしかないと考えています。
ただ、SNSを運用する企業の経営者としては工数、リソースをかけるわけですから、そうすることでどんなメリットがあるのかと悩むのも無理はありません。
ファンを大切にして成功する企業アカウントがもっと増えていけば、みんな追随するようになるでしょうから、そうしたアカウントを増やすための活動を続けたいですし、大切にしたいと思いますね。

桑江:古くから人気のある企業アカウントではユーザーとのコミュニケーションが活発で、緩さも出すなど人間味を感じるところがあると思います。これまでのSNS運用を通して最も手応えがあった、うれしかったエピソードはありますか。

吉田:自分が関わっている商品のことを「おいしい」「楽しい」と言ってくれるとうれしいですね。そういう意味では、他の仕事よりうれしいことが多い気がします。
思い出深いのは前職時代の2018年、肉料理を主力商品とする外食産業5社で実現した「外食戦隊 ニクレンジャー」という企画です。
大手牛丼チェーンのTwitterアカウントによる呼びかけに賛同した取り組みで、特にお金をかけたわけではありません。「何か楽しいことができないか」というだけでしたが、始めてみたらまあまあの反応があり、主題歌ができたり絵本やゲームのキャラクターになったりしました。

桑江:SNSだからこそ実現できた企画ですね。

吉田:外食は1日3食のチャンスがあるので、業界に競合を排除する意識はありません。それでも当時、競合同士が仲良くタイアップするのは珍しく、テレビでも取り上げられました。事後承諾の企画だったので上層部には怒られましたが、思わぬところでミラクルが起きたのはうれしかったですね。