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イベントレポート:デジクラトークナイトVol.8 「みんなで感じよう、ネット炎上のトレンドの変化」

開催日時:2022年10月19日(水) 19:00〜20:30

「0日にした方がよくない?」辺野古でのツイートが物議

桑江:まずは、直近の炎上事案を紹介しましょう。
沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れたインターネット掲示板開設者のA氏が、新基地建設工事の阻止を目的とする座り込み抗議の参加者が誰もいなかったことを挙げ、抗議活動の連続日数を表す掲示板について「0日にした方がよくない?」などとTwitterに投稿し物議を醸しました。
「やっと本当のことを伝えてくれる人がいてうれしい」と賛同する声があった一方、「そこに来る人たちの気持ちを傷つけて何が楽しいのか理解できない」など否定的な意見も寄せられています。

ヨッピー:「0日にした方がよくない?」と抗議活動の当事者を茶化すような投稿をすれば叩かれて当然ですが、もっと悪いのはA氏を集中的に非難している基地反対派の人たちの方だと思います。
結果的に、辺野古問題は全く良い方向に進んでいないという印象ですね。

徳力:個人的には挑発的な論戦を仕掛けるA氏の手法が好きではないので、この騒動について詳しく知りません。
ただ、抗議活動の現場で「座り込み」という言葉が使われていることへの違和感があるのは事実です。
「座り込み抗議何日」と言うなら、通常は抗議活動が続いているイメージを抱くでしょうし、一般の人たちの解釈を可視化する手法を取ったのはA氏らしいと思います。
「座り込み」という言葉の使い方が間違っているとシンプルに指摘しており、世の中の総論としては「A氏の主張は正しい」と感じる人の方が多いはずです。
しかし、言葉の使い方だけをあげつらったところで、辺野古問題の解決には全くつながらないため、賛成はできません。

ヨッピー:そうですね。

徳力:A氏の手法は、辺野古問題のようにどちらか一方の側に立つ主張をして賛成派を喜ばせ、反対派を怒らせるというものです。
その結果、自分自身が注目を浴び、発言の影響力が高まるという構図なので、どうも釈然としませんね。