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REPORT

炎上件数は過去最多を記録

桑江：2022年のリスク事例（炎上件数）は11月末現在の速報値で約1,400件に上り、2019年の集計開始以来最多となりました。
2022年は上半期の炎上件数がかなり少なかったのですが、下半期は増加傾向に転じています。月別で見ると、11月は過去4年間で3番目に多い206件の炎上が発生しました。

ヨッピー：新型コロナウイルスの感染拡大や東京五輪に絡む不祥事のように、国全体を巻き込むような騒動はなかったように思います。

桑江：そうですね。2020年の炎上事案は51.3%を著名人が占めましたが、2022年は34.7%まで減少しています。企業はほぼ横ばいですが、2020年に18.9%でしかなかった一般人の割合が29.9%と1.6倍に増えたのが特徴的です。
一般人の炎上が増えた要因は、SNSのユーザー心理の悪化やマスコミの重点報道で炎上の連続性が高まり、SNSで個人の言動などの内部告発が拡散されるケースも増えたことが挙げられます。
特に、内部告発がインフルエンサーに取り上げられた場合の被害は大きく、2023年もリーク文化への注意が必要です。