勉強会実施報告「【実践編】効果的な分析手法と実務への活用」
8月19日、デジタル・クライシス総合研究所(以下、弊研究所)主催の勉強会を開催いたしました。
今回は「【実践編】効果的な分析手法と実務への活用」というテーマで講義を展開いたしました。
■炎上件数推移とクラスター分析
まず、主任研究員桑江から2021年7月までの炎上発生件数ならびにコロナ感染者数との相関性について発表させていただきました。
コロナ感染者数との相関性分析(図1)
図1は2020年1月26日から2021年7月31日の期間における、新型コロナウイルスの新規陽性者数の推移と「コロナ」を含む投稿の推移を示したものになります。最も「コロナ」の投稿数が多かったのは第1波(2020年3月末から4月初旬)の期間でした。その後第2波(2020年8月頃)、第3波(2020年11月頃)、第4波(2021年5月頃)と新規陽性者数が増大したタイミングがありましたが、いずれの期間も第1波の期間ほど、「コロナ」の投稿数の増加は見られませんでした。これはコロナが「日常化」した結果、新規陽性者数の増加に対して反応が弱まっている可能性が考えられます。
■次回の開催日程
次回の勉強会は11月の開催予定です。
いま企業が把握すべき情報、実行すべきデジタル・クライシス対策に関して講義を展開いたします。
■弊研究所について
弊研究所はデジタル上で発生したクライシス(危機や重大なトラブル)を研究する日本初の研究機関として、民間企業の一部門にて2008年から研究を重ねてまいりました。2019年からは正式に研究所として発足し、炎上などのデジタル・クライシスに関する研究をおこない、適切な対応方法の普及、社会問題の解決及び企業活動に貢献することを目的として活動をおこなっております。
安心安全に情報を発信・取得できる世の中を作るために、様々な事例の分析や統計資料の発表をおこなっていきますので、今後の取り組みの参考にしていただけますと幸いです。